食欲がない
「最近食べたいと思わない」
「お腹が空かないし、食事をするのもおっくう」
「何を食べても味がしない」
「体重が少しずつ減ってきているのが気になる」
このような食欲の低下(食欲不振)は、もちろん体の病気が原因でおきることが多いですが、ストレスや心の病気のサインとして現れていることもよくあります。
特にうつ病などの精神的な不調の際に、「食べられない」という形で体に症状が出ることも多く、心の専門医への相談が適しています。
まずはお近くの内科などで、食欲が減る原因がないかどうかよく相談してください。そのうえで原因が見つからない場合、「食べられない」という状態を単なる体調不良としてではなく、こころのSOSとしてしっかり受け止め、丁寧にサポートいたします。
食欲がないときに考えられる心の原因
1. うつ病やうつ状態
・気分の落ち込み、意欲の低下とともに、食事への関心がなくなる、味がしないなどの訴えがよく見られます
・重症でなくても、「食事が楽しめない」と感じる状態は、うつの前兆である可能性もあります
2. ストレスや過度な緊張
・環境の変化や人間関係、仕事のプレッシャーなどのストレスが続くと、胃腸の働きが落ちて食欲不振が起こりやすくなります
3. 自律神経の乱れ
・自律神経は消化器の働きにも影響を与えるため、不規則な生活や睡眠不足が続くと、食欲がなくなることがあります
4. 不安障害やパニック障害
・「吐き気がする」「食べると気持ち悪くなる気がする」といった予期不安が原因で、自然と食事を避けるようになることがあります
5. 摂食障害(拒食症・過食症)
・「太るのが怖い」「体重が気になる」などの心理的背景があり、意識的・無意識的に食事を制限している場合もあります。体重減少が著しい場合には内科が併設されている総合病院精神科への受診をおすすめいたします。
関連する疾患・状態
うつ病・気分変調症
気分の落ち込みとともに、食欲が低下することが多いです
適応障害
生活や環境のストレスによって、体の不調や食欲低下が出ることがあります
不安障害・パニック障害
不安が強いと、胃腸が緊張し、食事をとるのがつらく感じられることがあります
摂食障害(神経性やせ症・神経性過食症)
体重やスタイルに対する強いこだわりが背景にあることも
自律神経失調症
生活リズムの乱れが引き金になり、胃腸の働きが不安定になるケースもあります
保土ヶ谷メンタルクリニックこはくでの診療
1. 精神科専門医による丁寧な問診
・「いつから、どんな状況で、どのくらい食欲がなくなったのか」を詳しくお伺いします
・気分の状態、不安やストレス、睡眠、体重の変化なども一緒に確認します
2. 担当医制による継続サポート
・当院では同じ医師が診療を継続することで、日々の体調や心の変化をしっかりと見守っていきます
・「毎回違う先生で話しづらい…」といった心配はありません
3. お薬を使う場合も慎重に
・うつや不安が原因の場合は、必要に応じて少量からお薬を開始します
・「副作用が心配」「薬はなるべく使いたくない」という方も、しっかり相談しながら方針を決めていきます
4. ご希望に応じて漢方処方も対応
・胃腸の働きや体質を整える漢方薬(六君子湯、半夏瀉心湯など)も、保険診療で対応可能です
5. 精神療法や行動療法
・患者さまの症状に応じて、認知行動療法(CBT)、対人関係療法(IPT)、行動療法などのエビデンスに基づいた心理療法を取り入れています。
・必要に応じてご家族との連携も行います
よくある質問
Q1. 胃の検査では異常がなかったのですが、心療内科に行ってもいいのでしょうか?
A1. はい、ぜひご相談ください。身体に異常がない場合、心の状態が食欲不振の原因になっていることが多いです。
Q2. 体重が落ちてきて不安です。治りますか?
A2. 原因をしっかり探ることで、体調が回復し食欲も徐々に戻る方が多くいらっしゃいます。
Q3. 無理に食べさせられることはありますか?
A3. 当院では無理な食事指導は行いません。あくまで、患者さんの気持ちに寄り添った対応を心がけています。
院長より
「食欲がない」という症状は、周囲から見えづらく、つらさを理解されにくいことがあります。
しかし、私たちはそれがこころと身体からの大切なサインであることをよく知っています。
「食べることがつらい」と感じたら、まずはその思いを話してみませんか?
保土ヶ谷メンタルクリニックこはくでは、心と体の両面から、無理なくできる対処法を一緒に考えていきます。
長年にわたり摂食障害を患っている患者さまにつきましては、より専門的な治療が必要な場合があります。その際は、専門病院への受診をおすすめしています。
まずはご相談だけでも構いません。どうぞお気軽にお越しください。
