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認知症

認知症とは、脳の働きが低下することで、記憶や判断力、言葉などの機能に支障が出てくる状態をいいます。
進行性の病気ですが、早期に気づいて適切な診断とサポートを受けることで、生活の質を保ちながら過ごすことも可能です。

「最近、同じことを何度も聞いてくるようになった」
「財布や鍵の置き場所をすぐに忘れてしまう」
「性格が急に変わったように感じる」
そんなときは、認知症の初期サインかもしれません

当院では、認知症専門医の資格をもつ精神科専門医が、担当医制で継続的に診療を行っています
女性医師の対応、漢方薬による治療、必要に応じたご家族への支援も行っております。

JR保土ケ谷駅西口から徒歩30秒。通いやすく、落ち着いた雰囲気の中で、心をこめて診療しています。

認知症の症状について

認知症は、記憶や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障が出る状態を指します。原因となる病気によって、症状の現れ方には違いがあります。

中核症状(認知機能の低下)

  • 記憶障害・・最近の出来事を思い出せない、物をどこに置いたか忘れる

  • 判断力の低下・・お金の管理ができなくなる、計画的に行動できない

  • 時間・場所の感覚の混乱・・今が何月何日かわからない、自宅までの道に迷う

  • 言語の障害・・言葉が出てこない、会話が成立しにくくなる

  • 実行機能の障害・・複雑な作業ができない、料理や掃除に支障が出る

周辺症状(BPSDとも呼ばれます)

  • 不安・イライラ・怒りっぽさ

  • 妄想(「物が盗まれた」と言うなど)

  • 徘徊や夜間の覚醒

  • 食欲や睡眠の変化

  • 幻覚(誰もいない人が見えるなど)

これらの症状は、本人の苦しさや混乱が背景にあることが多く、適切な対応や治療で落ち着くこともあります

認知症の原因について

認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因となる病気があります。

主なタイプと特徴

  • アルツハイマー型認知症
     日本で最も多いタイプです。
     記憶障害から始まり、徐々に他の機能にも影響が出てきます。

  • 血管性認知症
     脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の後に起こります。段階的に悪化するのが特徴で、まだらな症状が見られることがあります。アルツハイマー病との重なりも少なくありません。

  • レビー小体型認知症
     幻視(実際にないものが見える)やパーキンソン症状(手足の震え、歩きにくさなど)を伴います。日によって症状の波が大きいのが特徴です。(コリンエステラーゼ阻害薬が有効な場合があります)

  • 前頭側頭型認知症(意味性認知症など)
     人格や行動の変化が強く出ます。たとえば暴言を吐いたり、反社会的な行動が目立ったりする場合もあります。記憶障害は目立たない場合があります。

  • 高齢者タウオパチー:神経原繊維変化型老年期認知症 
     症状はアルツハイマー病とよくにています。脳にアミロイドβといわれるものの沈着がなく、アルツハイマーと区別されます。まだ研究途上の病気です。

  • 高齢者タウオパチー:嗜銀顆粒病
     
    脳に嗜銀性顆粒状構造物がみられる病気です。高齢で発症し記憶障害から症状がでてきますが、いらいらしたり、頑固になったり被害的になったり、性格が変化します。研究途上の病気です。

  • その他の認知症 正常圧水頭症、薬剤性認知症、クロイツフェルトヤコブ病、神経梅毒など

どのタイプも、早期に診断し、今後の生活や介護の方針を立てることがとても大切です。

認知症の治療法について ― 薬物療法と非薬物療法 ―

認知症の治療は、**薬による治療(薬物療法)**と、**生活環境や関わり方を整える治療(非薬物療法)**を組み合わせて行うことが基本です。
症状や病気の種類、進行度、ご本人・ご家族の状況に応じて、最適な方法を選択します。

薬物療法

認知症そのものを完全に治す薬は現在のところありませんが、
症状の進行を緩やかにしたり、生活のしづらさを軽減する薬があります。

主に使われるお薬
  • コリンエステラーゼ阻害薬
    記憶や判断力の低下を和らげる効果が期待されます。
    アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症で使用されます。

  • NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)
    中等度以降の認知症で、興奮や混乱を抑える効果があります。

行動・心理症状(BPSD)への対応

不安、焦燥、幻覚、妄想、不眠などが強い場合、
症状に応じて慎重に薬を使用することがあります。

抑肝散、非定型抗精神病薬、プレクスピラゾールなどが使用されます。ただし、副作用のリスクもあるため、必要最小限・短期間を原則とします。

※認知症では、抗コリン作用の強い薬が症状を悪化させることがあるため、
当院では使用薬の見直しも含めて丁寧に評価します。


非薬物療法について(とても重要です)

認知症治療では、薬を使わない治療が非常に重要です。患者さんの不安やストレスをなくすかかわりを心掛けます。多くの場合、非薬物療法が症状の安定に大きく役立ちます。

環境調整
  • 室内を明るくする

  • 生活リズムを整える

  • 分かりやすい時計やカレンダーを置く

  • 音や刺激を減らし、安心できる環境を作る

関わり方の工夫
  • 否定や訂正を繰り返さない

  • ゆっくり、短く、分かりやすく話す

  • できていることに目を向ける

生活・活動支援
  • 軽い運動や散歩

  • 回想法(昔の話をする)

  • 音楽、趣味活動

  • 必要に応じてリハビリや言語訓練

これらは、不安や混乱を減らし、生活の質(QOL)を保つ効果が期待できます。


 

 

よくある質問

Q1. 認知症は治りますか?

現在の医学では完治が難しいとされていますが、早期に気づいて治療することで進行を遅らせたり、生活しやすくすることは十分に可能です。

Q2. どの段階で受診すればよいですか?

「年のせいかも」と思っても、いつもと違うと感じたら早めの受診がおすすめです。
ご本人が嫌がる場合は、ご家族だけのご相談も可能です。

Q3. 家族が暴言や暴力をふるうようになって困っています…

それも認知症の「周辺症状」の可能性があります。ご家族だけのご相談でも大丈夫です。対応方法や必要な支援について一緒に考えていきましょう。

Q4.アルツハイマー病の新薬が出たと聞きました。どのくらい効果があり、どのような治療ですか?

アルツハイマー病の新しい治療薬として、レカネマブドナネマブといった点滴治療薬があります。これらは、脳にたまるアミロイドβを除去することで、病気の進行をゆるやかにすることを目的とした薬です。臨床試験では、18か月間で認知機能低下を約25~35%程度抑制する効果が示されており、これは進行を数か月(おおよそ4~8か月程度)遅らせる効果に相当すると考えられています。ただし、症状が改善する薬ではなく、効果の感じ方には個人差があります。

治療は定期的な点滴(2~4週に1回程度)が必要で、治療前後にはMRIなどの画像検査を繰り返し行い、安全性を厳重に確認する必要があります。

対象となるのは、軽度認知障害(MCI)またはごく軽度のアルツハイマー病の方で、
目安としては

  • MMSEという心理検査がおおむね24点以上

  • アミロイドβの蓄積が検査で確認されている
    ことなど、複数の厳密な条件を満たす必要があります。

なお、これらの治療は専門的な設備と体制が必要なため、当院では実施しておりません
適応が考えられる場合には、専門医療機関をご紹介し、診断や治療選択のサポートを行います。

院長より

当院では、

  • 病気の種類と進行度を正確に評価

  • 非薬物療法を重視しながら、必要に応じて薬物療法を併用

  • ご本人・ご家族の負担を最小限にする治療

を大切にしています。

「薬を使うべきか迷っている」「薬以外の対応も知りたい」
そのようなご相談も、どうぞお気軽にお聞かせください。

当院では、認知症診療に専門性をもった精神科医が、担当医制で継続的にサポートしています。
「これって認知症かな?」「どう接したらいいかわからない」など、どんな小さな不安でも、お気軽にご相談ください。

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