解離性障害
解離性障害とは、強いストレスや心の負担が原因で、自分の記憶・意識・感情・行動などが一時的にまとまらなくなる状態です。
たとえば、「ある時間の記憶が抜け落ちている」「気づいたら知らない場所にいた」「自分が自分でないように感じる」といった症状が出ることがあります。
「なんだか自分が現実にいない感じがする…」
「ある時間の記憶がない」「まるで夢を見ていたような感覚になる」
そんなとき、解離性障害が背景にある可能性があります。
当院では、精神科専門医が担当医制で診療を行っており、患者さんのペースを大切にしながら、丁寧にお話をうかがいます。
JR保土ケ谷駅西口から徒歩30秒。女性医師による診察や、漢方薬の処方も可能ですので、安心してご相談ください。
解離性障害の症状について
解離性障害にはいくつかのタイプがあり、症状も多様です。
解離性健忘
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特定の期間や出来事の記憶が抜け落ちる
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重大なストレスのあとに記憶が失われる
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まるで「その時間が存在しなかった」かのような感覚
解離性遁走(とんそう)
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突然、思いがけない場所に移動し、本人がその行動を覚えていない
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移動先で別人のようにふるまうこともある
解離性同一性障害(多重人格)
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一人の中に複数の「人格(パーソナリティ)」が存在する
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人格ごとに記憶や性格が異なり、本人が切り替わりに気づかないこともある
離人感・現実感喪失
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自分が自分でないように感じる
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現実の世界が遠く感じる、映像を見ているような感覚になる
これらの症状は、決して「気のせい」や「甘え」ではありません。
心の深い部分で起きていることに、丁寧に向き合うことが大切です。
解離性障害の原因について
解離性障害の原因には、以下のような心の負担やストレスが大きく関わっています。
強いストレス体験やトラウマ
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事故、災害、暴力、虐待などの体験
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幼少期の愛着の問題や、家庭内での不安定な環境
感情の処理の困難さ
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感情を言葉にして表現するのが苦手
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辛いことにフタをして、なかったことにしてしまう傾向
自己イメージや自尊心の揺らぎ
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自分の存在を確かに感じられない
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周囲に合わせすぎる、感情を押し込めてしまう
長期間にわたる心理的な圧迫
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職場や家庭、学校などで継続的なストレスにさらされている
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感情の逃げ場がない状況が続いている
解離は、ある意味で心を守るための防衛反応とも言えます。
当院では、ご本人の過去や体験を急いで掘り返すことはせず、「今ここ」での困りごとから丁寧にサポートします。
解離性障害の治療法について
解離性障害は、薬物療法だけではなく、心理的なサポートや環境調整も含めた多面的なアプローチが必要です。
1. 精神療法(対話によるサポート)
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安心できる関係の中で、少しずつ気持ちを整理していきます
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自分自身の体験や感情を受け止められるようサポートします
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トラウマケアの視点を大切にしたアプローチを取ります
2. 薬物療法(必要に応じて)
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不安や抑うつが強い場合は、抗不安薬や抗うつ薬を少量使うことがあります
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睡眠障害に対する処方も可能です
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漢方薬など、副作用の少ない方法もご提案できます
3. 生活支援・環境調整
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職場や学校でのサポートが必要な場合は、主治医意見書などの対応も可能です
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ご家族への説明や対応のアドバイスも行っています
治療は、「ゆっくり、安心できるペース」で進めることが重要です。
焦らず、自分のペースで回復を目指していきましょう。
よくある質問
Q1. 私の症状は本当に病気なのでしょうか?
はい、解離性障害はれっきとした医療の対象です。
「気のせい」「甘え」と捉えられがちですが、本人にとっては深刻なつらさがある状態です。
Q2. 人格が変わるような感覚があって怖いです…
それは多重人格的な症状(解離性同一性障害)の可能性があります。
当院ではそのような症状についても、否定せず丁寧に受け止めることを大切にしています。
Q3. どうやって治療するのですか?
治療は、信頼関係を大切にした対話と、必要に応じたお薬の使用、そして生活環境の調整です。
一人ひとりに合った方法で無理なく進めていきます。
Q4. 女性医師に診てもらえますか?
はい、女性医師による診療にも対応しています。
過去のつらい経験など、男性医師には話しにくいこともご安心ください。
Q5. 家族が本人の症状に困っています。相談できますか?
はい、ご家族のみのご相談も可能です。
「どう接すればいいかわからない」「本人が受診を拒否している」など、まずは状況をお聞かせください。
院長より
解離性障害の方は、ご自身でも「自分がおかしいのでは」と感じて不安になっていることが少なくありません。
でも、それは心がつらさを処理しきれずに、必死にバランスをとっているサインなのです。
当院では、無理に過去を掘り下げるのではなく、「今のあなたのつらさ」に寄り添う診療を心がけています。
「言葉にならない不安」「自分でもわからない違和感」でも大丈夫です。
一緒に安心できる場を作っていきましょう。
