発達障害(ADHD・ASD)
「仕事でミスが多い」「人との距離感がうまくつかめない」
「段取りが苦手」「場の空気が読めないとよく言われる」
こういったお悩みが続いているとき、発達障害(神経発達症)が関係している場合があります。
発達障害とは、生まれつきの脳の特性により、社会生活や人間関係に困りごとを感じやすい状態を指します。主に以下の2つがよく知られています。
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ADHD(注意欠如・多動症)
集中力が続かない、落ち着きがない、忘れ物や遅刻が多い、衝動的に行動してしまう などの特徴があります。 -
ASD(自閉スペクトラム症)
人との距離感の取り方が苦手、こだわりが強い、臨機応変な対応が難しい などの傾向があります。
近年、大人になってから診断される方も増えており、「なぜかうまくいかない」ことの背景に発達障害があるケースも少なくありません。
保土ヶ谷メンタルクリニックこはくでは、精神科専門医が、発達障害の可能性について丁寧に確認・ご相談を承ります。
担当医制で継続的にサポートし、薬に頼りすぎない支援も重視しています。
発達障害(ADHD・ASD)の主な特徴
ADHD(注意欠如・多動症)
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忘れ物が多い、スケジュール管理が苦手
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落ち着きがなく、そわそわしてしまう
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衝動的に発言・行動してしまう
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話を最後まで聞かずに返事をしてしまう
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興味があることには集中できるが、興味のないことは続かない
ASD(自閉スペクトラム症)
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空気を読むことが苦手
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冗談や比喩がわかりづらい
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一つのことに強いこだわりがある
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音やにおいなど、感覚が過敏または鈍感
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予定外のことが起きると混乱しやすい
これらの特徴は生まれ持った脳の特性によるものです。
また、ADHDとASDが重なる方や、症状が軽度なため周囲に気づかれにくい方も多くいらっしゃいます。
発達障害の二次障害について
発達障害の原因は、先天的な脳の発達の違いとされており、育て方や本人の努力不足が原因ではありません。
ADHDのある方は、環境やサポートが不十分な場合、強い反発や衝突が増える状態や、周囲との関係が悪化する行動につながることがあります。
これらは「二次障害」と呼ばれ、学業や職場、家庭での困難を深める原因になります。早期に理解と支援を行うことで、こうした悪循環を防ぐことができます。
主な要因(不明なことも多い)
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脳の神経回路や神経伝達物質の働きの違い
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遺伝的な要素
現在のところ、親の育て方や本人の性格が直接の原因になることはないと考えられています。
そのため、ご自身や保護者の方が自責的にならないことがとても大切です。
発達障害の診療・治療について
当院では、大人の発達障害に関するご相談を承っております。
受診の際には母子手帳や、学校の成績表など子供のころの様子が分かる資料、ご両親に記載いただいた、子供のころの様子のメモなどをご持参ください。
以下のようなアプローチで支援を行います。
1. 医師による丁寧な問診・アセスメント
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持参いただいた資料をもとに、困っていることや、今までの生きづらさについてじっくりお聞きします
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必要に応じて、発達特性に関する簡易チェックや心理検査(現在準備中)
2. 特性に応じた助言・環境調整
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スケジュール管理の工夫、伝え方の工夫など、日常で役立つ対応法を一緒に考えます
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職場や学校への配慮が必要な場合は、診断書や主治医意見書の作成も可能です
3. 必要に応じた薬物療法
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集中力の低下や衝動性が強い場合、ADHD治療薬を使用することがあります.。
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睡眠障害や不安が強い場合は、漢方薬や抗不安薬などもご相談のうえ検討します
4. 他機関との連携
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必要に応じて、心理士・就労支援機関・福祉サービスなどとの連携もサポートいたします。
「診断が欲しい」というよりも、「困りごとを整理して、これからの対処を知りたい」という方も大歓迎です。
よくある質問
Q1. 発達障害かもしれないと思ったらどうすればいいですか?
まずは一度ご相談ください。診断よりも「困りごとの整理」と「これからの支援」が大切です。
当院では無理に診断名をつけることはせず、お話をうかがいながら丁寧に対応します。
Q2. 仕事を続けながら通えますか?
はい。予約制でお待たせしない診療を行っていますので、通勤・通学の合間にも通院いただけます。
必要に応じて診断書の発行も可能です。
Q3. 薬に頼りたくないのですが…
当院では、薬を使わない支援や、生活上の工夫についても丁寧にご説明しています。
薬物治療が必要かどうかも、患者さんとご相談のうえ決定いたします。
Q4. 女性医師に診てもらえますか?
はい。女性医師による診療にも対応しております。
デリケートな話もしやすいように、安心できる環境を整えています。
Q5. 小学生や中学生の相談もできますか?
当院は主に高校生以上・成人の方を対象としておりますが、ご家族からのご相談も受け付けております。
お子さまの発達に関するご心配も、どうぞお気軽にご相談ください。
院長より
発達障害は、「病気」というよりも「特性(ちょっとした脳のクセ)」です。
ただ、その特性が日常生活や人間関係において大きなストレスとなってしまうことがあります。
「生きづらい」「自分はダメだ」と感じている方が、少しでも安心できる居場所や、うまくいくコツを見つけていけるよう、当院では丁寧にサポートしています。
「このままでいいのかな…」と感じている方は、一人で抱えず、ぜひ一度ご相談ください。
