物忘れがひどい
「最近、忘れっぽくなった気がする」
「大事な約束を忘れてしまった」
「物忘れがひどくなって、家族から指摘されるようになった」
このような「記憶力の低下」は、加齢による自然な変化の場合もありますが、なかには認知症の初期段階やうつ病による“仮性認知症”というケースもあります。
私たち保土ヶ谷メンタルクリニックこはくでは、精神科専門医が医学的な視点から記憶障害の原因を丁寧に評価し、それぞれに合った対応を行っています。
物忘れが目立つ原因について
1. 加齢による自然な記憶力の低下
・年齢とともに、「人の名前がすぐ出てこない」「昔より記憶があいまい」と感じることが増えます
・日常生活には大きな支障がなく、ヒントがあれば思い出せるのが特徴です
2. 認知症(アルツハイマー型・血管性など)
・本人に自覚がないことも多く、同じ話を何度も繰り返す、時間や場所の感覚があいまいになる、日常生活に支障が出るなどの症状があります
・早期発見・早期対応が症状進行を遅らせるカギです
3. うつ病による仮性認知症(うつ病性認知障害)
・うつ状態では集中力や注意力が低下し、「記憶が抜けている」ように感じることがある
・実際には記憶障害ではなく、情報をうまく処理できていないだけということが多く、うつの治療で改善します
4. 睡眠障害やストレスによる影響
・睡眠不足や極度のストレスは、一時的に記憶力を低下させることがあります
・「忙しさでぼんやりする」「集中できない」という状態が続いていませんか?
5.薬による影響
・いくつかの薬では意識がもうろうとして、物忘れをしているようにみえることがあります。
関連する状態や疾病
認知症(アルツハイマー型・レビー小体型など)
記憶障害だけでなく、判断力や生活能力の低下を伴います
軽度認知障害(MCI)健忘型
認知症とまでは言えないが、年齢にしては明らかに記憶力が低下している状態。アルツハイマー病になりそうということがわかると、進行をゆるやかにすることを目的とした点滴治療がうけられます。
この治療は、病気の原因の一つと考えられている脳内のアミロイドβという物質を減らすことを目的としたものです。
- ごく早期から軽度のアルツハイマー病の方
-
進行を少しでも遅らせたい方
を対象に、病気の進行を緩やかにする可能性がある治療とされています。治癒が可能な薬ではなく、進行を緩やかにする治療となります。
うつ病
仮性認知症と呼ばれる状態で、実際の記憶よりも「物忘れがひどい」と感じる方が多くなります
睡眠障害・不安障害・過労
集中力が落ち、記憶の定着が悪くなります。生活改善や治療で改善可能です
当院での対応・診療について
1. 精神科専門医による問診・心理評価
・物忘れの内容や生活上の困りごと、気分の状態を詳しくお聞きします
・必要に応じて、簡易の認知機能評価テストや心理検査を実施します
2. 認知症とその他の記憶障害の見極め
・記憶力の低下が、加齢によるものなのか、認知症の始まりか、うつなど他の原因によるものかを丁寧に評価します。認知症が疑われる場合、精密検査をうけるため、ご希望にあわせて大学病院などをご紹介します。
3. 適切な治療・アプローチ
・うつ病が背景にある場合は、抗うつ薬や漢方薬による治療で改善が期待できます
・認知症の場合は、進行を遅らせるための薬物療法や生活支援のご提案も行います
4. ご家族の同席・サポートも歓迎
・物忘れは本人だけでなくご家族の不安も大きい症状です。
・当院ではご家族の同伴や相談にも対応しております
よくある質問
Q1. 認知症かどうか自分ではわかりません。
A1. 多くの方が同じように悩まれます。早めに評価を受けることで、今後の生活への備えにもなります。ぜひ一度ご相談ください。
Q2. うつ病で物忘れが起きることはあるのですか?
A2. はい。集中力や思考力の低下が「記憶力の低下」として現れることがあります。治療で改善が見込めます。
Q3. 家族の物忘れが心配です。本人が受診を嫌がるのですが…
A3. まずはご家族だけでご相談いただいても構いません。受診への橋渡しとしてのご相談も歓迎しています。
院長より
「最近、物忘れが増えた気がする…」
そんな時、「年のせいだから」と見過ごしてしまう方も多いのですが、ご本人にとっては不安や焦りが大きく、日常生活に支障が出ている場合もあります。
当院では、精神科専門医が、認知機能や心の状態を含めて丁寧に評価し、それぞれに合わせたサポートを行っています。
ご本人だけでなく、ご家族のご相談も受け付けておりますので、お気軽にご来院ください。
